42年前学校は卒業したが、就職はしなかった。
しっかりと頭の髪は立派だった。
学校から呼び出しを受けたが、就職する気になれなかった。
何の取り柄もなく、さしたる学も無い。
これからどうしたらよいのか全く自信が無かった。
何のためにこの世に生を受けたのか自問自答した。
答えも出るはずもなく、酒を飲んだくれていた。
バイト先のアンガス牧場で仕事が終わってジョッキでビールを飲み
新宿に行きウイスキーを飲み
終電で自宅に近い寿司屋の半分締めかかったシャッターを叩いて
日本酒一升瓶を売ってもらいアパートで飲んだ。
毎日一升瓶を飲み干した。
1ヶ月で30本飲んだ。
このまま就職したら、上司の悪口言って人生終わるんだ。
子供に何にも夢も語れない親父になるんだ、
そう思ったらこんなことしてたら駄目だ
そう思い、もうどうなってもいいと思った。
それから、昼間の凱旋門(茹で上げスパゲッティー店)で、
夜はアンガス牧場(ステーキ店)でバイトをしてお金をため始めた。
憧れの海外え飛び出すために
片道切符で行く、野となれ山となれ
死んでも良いと思い最後に北海道の親に会いに言ったのです。
今年中に帰ってこれ無ければ死んでるから捜すなと、
写真は昼間のバイト先銀座の凱旋門です。