生まれて初めての外国、近くて一番遠い国、ソビエト連邦に着いたのです。
そのナホトカから汽車で一昼夜かけてハバロフスクに到着、
汽車の中は高級そうな作りで、石鹸の匂いは当時日本にあったでかい洗濯石鹸の匂いと同じでした。
ここで天を仰ぐコースが2つ、モスクワまで10日かけて行く汽車コースと、
エアロフロート飛行機で8時間かけて行くコース
国内の時差が何と6時間過去に戻ります。
まわりの建物など看板も無く何の店かも分かりません、
灰色の世界で過去にタイムスリップしたような世界に迷い込んだ気分です。
サイドカーが走り、女性が路面電車を運転する社会主義の国。
私は、飛行機で行くまで時間があるので
汽車で行く人々を見送る為、チーハヤケヤンスカヤ駅に来た時、
ここで初老の明らかに日本人男性から声を掛けられた、
あなたは日本人かと、そうだけどおじさんは日本人なのと聞いたが、
返事をしないままとても寂しい顔をして立ち去ってしまった。
確か父が戦争に負けて現地の人と結婚して帰って来ない日本人が居ると言ってたのを思い出した。
後で分かったが駅名は今は、ハバロフスク駅その時は、プリアムールスカヤ駅または、
行き先によっては車両にヴャーゼムスカヤとも呼ばれていたので私の聞き間違えですね。
写真は、チーハヤケヤンスカヤ駅のお別れの一枚、左から2番目のサングラスが私です。
イタリア人の友はクレイジーな10日間の旅ですオーマイガー